お直しのお話


今日は、お直し(修理)のお話を少し。

過去のブログで、少しだけ紹介したこともある「お直し」ですが、
当店で一番直すことが多いのは「寸法」です。
特に、パンツは背丈が様々な方がいますので、
旬なクロップド丈パンツは別として
メーカーとしては各サイズの平均値ではなく、当然長めに設定しています。
脚が長い短いではなく、ご購入いただいたパンツの「丈詰め」は、
ほとんどの方がされています。

もちろん中には、丈詰めなしでOKのデルモ体型のお客様もいらっしゃいますが。
(うらやましい・・・)

その中で、意外とお受けしていないお店が多いのが、
パンツ丈つめ加工の中で「裾移動」があります。

 

(呼び方は、違う場合があると思います)
デニムなどでよく見られる、裾の加工。

ダメージ加工を行ったデニムによく見られる、履きこんだときにあらわれるヨレや
ダメージ・色落ちを表現しています。

丈つめは、もちろん裾を切って詰めますのでこの加工まで切ってしまうことになります。
なんだか、もったいない。

エイジング加工が弱いデニムは、履き込めばすぐに同じ状態になりますが
最近では加工技術の向上により10年、15年、はたまた20年以上履きこんだような
加工をするブランドが増えています。
それを履いて作っていくのは、ほぼ不可能ですよね。
足元だけ、パッツンで切ってみると違和感が・・・・
という方には、この裾の加工を残して移動する方法をオススメしています。

 

最近増えているのが、パンツのウエスト詰め。
モモが太いかたは、モモでサイズを合わせてウエストで調整するという
スポーツが盛んな静岡ならではのお直しかと思っていましたが、
ダイエットでお腹が引っ込んだから直してよ。という依頼が増えています。

良い事ですね!

(外したタグを付け直して、仕上がりは良好です)

おおよそ4~5cmまでは、ウエストのみ詰める方法で大丈夫ですが、
それ以上になるとヒップにシワがよるので、尻ぐりからのお直しとなります。
こういうお直しでは、自分の体型であきらめていた洋服達が
少しの手間で、履ける対象のパンツになるという良い例です。
ご購入の選択肢が増えるお直しともいえます。
お直しの跡は、ほぼ見た目ではわかりません。

 

また、次に多いのがシャツやジャケットの袖詰め。
インポートブランドだと、ものによっては日本人には袖が長いケーズがあります。
バランスが崩れて見えるので
サイジングに気をつかうおしゃれな顧客様のほとんどが、
気になる場合に裾詰めを依頼されます。

詰める長さが大きく、カフスのバランスが崩れる場合は、
肩側から詰めますのでご相談ください。

ほとんど断られることが多い、ダウンジャケットの袖丈詰めなども大丈夫です。
ケースによって、なんとかなるのがメーカーに依頼する方法です。
縫製のほつれや、アクセサリーの修理などメーカーに依頼すると製造した工場で
修理してくれる場合があります。
(状態によっては出来ないときもあります)

4~5年前に、当店でご購入いただいたシャツのボタンが取れて紛失してしまったケースでは、
特殊な飾りボタンの発注をメーカーに依頼。

当時とまったく同じものはなかったですが、ほとんど同じボタンを無償で用意してくれました。

お客様もあきらめていただけに、喜んでくださいました。
ファスナーの経年劣化による不具合も、メーカーに話を通すことが多いです。
もちろん有償となる場合もありますが、
メーカーに依頼すると無償で対応してくれる場合もあります。

 

そして、けっこう難しいのがシビアコンディションの修理依頼。
時計など機械製品の破損は、交換部品があるので問題ありませんが
洋服のほつれではなく、「破れ」は、難しい部類に入ります。

このケースは、ちょっと頭を悩ませた修理でした。
というよりも、内側のライナーまで裂けているので
お客様の怪我が心配でしたが大丈夫とのこと。

生地は透けさせたシアサッカー生地で化繊混。

ダメージの範囲が大きすぎる、かぎ裂き。
格子状になっていて色、繊維の表情までもトータル的にデザインしている
ファブリックなので、技術的に直してくれるお店が少ないというよりも、
技術力があるお店ほど、どこも嫌がってやってくれない・・・

しかも、付属する同生地はなく、裏地は全てキュプラ製ライナーで、
取り出せる生地が見当たらない。

TVなどに出てくる有名かけはぎ屋さんなら何とかと思いましたが、
費用や、かかる時間を考えるとちょっと・・・
でも、「透けさせている生地」なので、断られるかもしれません。
このパンツ、まだご購入いただいたばかりで、おそらく1~2回目のお出かけだったかと・・・

ここならというお店に、なんとか説得してお直し屋さんが決定。

生地を少しづつ摘まんでお直し完了。

よく見れば、凹凸が出ていますが、
実際に着用すれば、あまり目立たないと思います。
また、着用していくことで裏地のわずかな当て布が削れてくるので、
わずかに白っぽいまわりのトーンが徐々に目立ちにくくなっていくと思います。

とりあえず一安心。

本当は、もっと色々なケースを紹介したいのですが、長くなるので
それはまた別の機会で。

結局のところ、当店で直しているわけではないのですが・・・(汗)

でも、洋服・服飾雑貨や靴を取り扱っているセレクトショップとして
お客様に末永くご愛用いただけるサポートが出来ればと考えています。
もちろん、いつも決まったお直し屋さんへ丸投げということでなく、
お直しの種類、生地の状態・素材レベルや修理期間、
かかる費用などを考慮して、最善と判断したお店との綿密な打ち合わせを行いながら
修理をすすめていきます。

当店では、料金は実際にかかった実費のみ、お客様へご請求していますので
安心してご相談ください。

店の利益としては、買い変えてくれたほうが当然良いのですが、
思い出など詰まった洋服がありますし、
末長く着られる洋服を販売しているという自負がありますので、
このように直して着る方法もあります、というお話でした。


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